当法人では、人間が生まれてから最期を迎えるまで、ライフステージすべてに寄り添っていきたいと考えています。利用者さんとご家族を見守っていると、自然と「こんな施設やサービスがあったら役に立つんじゃないか」とイメージが固まってくるんですね。例えば、障がいを有するお子さんの放課後等デイサービスは、全国に先駆けて運営を開始しました。きっかけは駅のホームで疲れきった母子を目にしたことだったんです。初年度は赤字でしたが、行政に必要性を訴えかけ、熊本県のモデル事業として認定してもらうことができました。
障がいを有するお子さんのお母さんたちの「私たちに必要な支援を初めてやってくれた」という声は、本当に励みになりましたね。制度や法律が整うのを待っていては、今まさに必要とされている支援を行うことができません。自分たちがやりたい、やるべきと思うことをスピーディーにやっていけば、制度が追いついてくる。それくらいの気概で前に進んでいきたいと考えています。